トゥ :
……たでーま。(からんからんと扉を開いて帰宅して)
トゥ :
おっロロの兄さんじゃん!まだ起きてたんだなー
トゥ :
前言ってた男の黄昏ってヤツ?
兄さんくらいになってもやっぱ色々あんだなあ
トゥ :
(ココアを入れてきて、ひょっこり。まどろみスペースの方は初めて入るのでちょっと戸惑いつつ。そこにロロがいたので自分もそこに行くことにした)
トゥ :
ヤバすぎ……金溜まったら絶対これ買お……
(ぬくぬく。ココアを両手に持ちながら溶けた)
ロロ :
オイオイ、まずァ自分の家でも無ェと置く場所ないぜ?
トゥ :
いつか弟のためにでけー家買うもん。楽しく暮らせそうなくらいの。そのためにトゥはがんばってんだよ~
トゥ :
だろ~~~~。で 兄さんの方は?悩みって言ってたけどよォ
ロロ :
ん~? あー。全然考えてなかったわ。お年頃って言いたかっただけなんだよね実は。
(身体を半分こたつに入れたまま、寝っ転がる)
トゥ :
マジ?でもなんか黄昏っつってたじゃん
もしかしてあの後変な話ししてて気になる女子に怒られちゃったか?
ロロ :
まあ、なんだ。ちょいとくだらねぇ仕事しちまったなってだけさ。
トゥ :
えー…?そうなのか?……ふーん。
念の為聞くけどさ、それって深く聞かねえほうがいいヤツ?
ロロ :
お前が今日めっちゃ良いことあって最高の気分でこれから寝るってンなら聞かないほうがいいなァ。
そうじゃねェならまァ、その程度の大した話じゃァ無いさ。
トゥ :
えっヤバ こ こわい言い方すんじゃん……な、なんだよ……
まあ、良いことはあったにゃあったけど……
ロロ :
フハ、まァそう身構えることもねえって。
闘技場の仕事でよォ。ま、闘士として戦えってンだけど。
ロロ :
暗がりなんかねェ小綺麗な街で、また小綺麗な服来たような連中が、日常のスパイスって奴のために来るンだろうさ。
トゥ :
…あー……そういう系か。そういうの、なら まあ。
んんんっ。……兄ちゃんもたしか路地裏出っぽいこと言ってたから 悩むならヤベー感じかなとは思ったけど、仕事でそこかあ…
ロロ :
知ってるかァ?トゥ。剣闘士って大体奴隷なんだとよ。
トゥ :
んー……トゥの住んでた地区にはそういうとこはなかったけど、そう そういうのは街のおじちゃんから聞いたことある。
あと中身は、あんま知らねえけど 危ねえってのは。
ロロ :
どこの捨て犬とも野良犬ともわかんねェのだとか、どっから捕まえてきたのか知れねェモンスターだとか……おんなじ剣闘士とも戦わされる。
ロロ :
相手を倒すとさァ、こう言われンのよ。
『ぶっ殺せ』『血を見せろ』ってさ。
ロロ :
戦ってるヤツからすりゃ、最後まで勝ち残ったら自由にしてやる~、だの何だの言われて、文字通り生きるために戦ってンのに
磨いた技も流した血も、一時の娯楽に消費されるだけなのよ。全~部さ。
トゥ :
……、……。──。
(……思考が、くるり。金の目が瞬く。…言葉を咀嚼するように。)
ロロ :
いやァ……途中でくだらなくなっちまって。へへ。
トゥ :
………。……、…。
……ええっと、……それは。
…それは。
(どう、切り返せば良いのだろう。この少年は感受性は高い方で、その言葉を聞き なぞる内、逆に言葉に詰まる。)
ロロ :
……俺の相手は小汚え犬っころどもだった。ま、苦戦なんてしなかったが……
ロロ :
ま、なんだ…………昔の俺らを思い出しちま、ったァ……なんてな。
ロロ :
冒険者の戦いはなんだかんだ喚いてたが、覚えてねェ。
ロロ :
冒険者っつったらドラゴン退治、ってか。いやァ……
トゥ :
……うん、(浮かぶ言葉は理解がある感覚で、寧ろ 自分にかなり近い感覚で。溢す相槌。)
…帰ってこれて、よかったな。(想像は、当然出来ないけれど……そんな風に残す。)
ロロ :
そりゃお前、ンなこと言ったってじゃあ、俺の命ァくれてやるかって言われたらんなわけ無ェ。
トゥ :
そりゃわかってっけどよ。……いや、まあ……うん。
……。
ロロ :
フハハ、生きてくためにゃァ何でもやる。"何でも屋"の辛いとこだなァ。
トゥ :
そう、そうだなあ……そりゃだって……嫌だな、なんか なんだろう……トゥの場合はそういう、殴り合いじゃあなかったけど。
トゥ :
うーーーーん……トゥは、ロロ兄さんが生きてた地区のこたあよく知らねえけどさ。
……まあ、見せもんで使われてたってことは トゥにもあったからな。ちょっとわかる。
わかるから、勝手に札貼られたり看板立てられたり、好きホーダイ使われたり なんか……なんだっけ、こういう言葉
誰かにショーヒされてきたから。……されてんのに、てめえの気分以外でする側になるのも、またされんのも なんかやだなって。
…そういうのならわかる。
ロロ :
それでも、泥すすって生きて来たってのを、否定すンのはちょっとできなかった。
トゥ :
…トゥもいつかがあるならそうすっかも。正直想像は出来ねえけどな、兄ちゃんがどうこなしたっつーのは。
ロロ :
奴らには特別運が無くって
俺が、ただツイてただけってことさ。
ロロ :
ま、そんな話よ。言ったろ? ウキウキでは寝れなくなるって。
トゥ :
トゥならギャン泣きしてたかも。泣いた?兄ちゃん
トゥ :
言うねェ……まあ、そう そうだよな。
結局武器振るったり、仕事するっつーのがイヤってェんじゃなくて 石投げてた側に近い位置で、昔のてめえに石投げるみたいなことすんのは きついよ。
兄ちゃんくらいになってもやっぱそうなんだなあ
ロロ :
それが平気なやつは、こんなとこでクダ巻いてね~よ。
もっととっくに遠い場所にいってら。
トゥ :
えー……そーいうもんかァ……背が伸びたらすぐ何でもできる大人になるって思ってたわ。
ロロ :
フハハ。夢なら今のうちに見ときなァ。
見ねェ夢は叶わねェのも、多分そうだからよ。
トゥ :
まー………まあまあまあまあ、まあ。
ゔゔーーーーん(唸った。難しい。……路地裏の叩き上げ、使い走りで気づいた時から社会に放られて来た分かなり大人びている方だが、やはりもうすぐ13くらいのガキである。過ぎたのはわかるが先ってもんは想像できない。)
ロロ :
ど~せ必死こいて働かなきゃなんね~のは変わらねェ~
はァ~、世の無常~
トゥ :
いやな世だ~てめえの不幸は誰かの天国で、自分がそうの時は逆かもしんねえんだもん。……弟だけはそんでも幸せでいてほしいけど。(ぺしょ)
トゥ :
やべ~~~~~~しおしおにココアしみる…うまさが歴代最高点かもしれねえ…
トゥ :
ほんとになぁ、まあ 頑張ろうなあ……お疲れさんだァ…